2008年 07月 28日
ワールドワイドなバスケ 甘い罠 国際化 |
アトランタホークスからFAになってたジョシュチルドレスがギリシャのチームと契約しました。
気になったのは3年契約で毎年契約終了出来る権利を持っているという事。
契約終了出来る権利(オプトアウト)出来る権利があるからと言っても、契約中はNBAチームとの交渉自体は禁止されているはずです。
交渉したければオプトアウトしなければいけない。
しかし現状の契約以上のものをNBAチームから引き出せない可能性もある。
尚且つ、ジョシュが向こうのリーグでどれだけ活躍してもその活躍度がNBAでどこまで通用するかは計り知れないと言うデメリットもあるわけです。
ヨーロッパNo1と言われていたPGサルナス・ヤシケビシャスもNBAではジャマール・ティンズリーからスターターの座を奪えずにわずか2年足らずでヨーロッパに帰ってしまったわけですし。
だからジョシュがどれだけ活躍しても数字が飛躍的に向上してるとか、素人目にもわかる変化がない限りは3年20ミリオン以上の数字をNBAチームから引き出す事は難しく、NBAチームからしてみればリスクを伴うものであるわけです。
だからジョシュはふつーに3年間向こうでプレーしてそのままふつーにしれーっと3年後にNBAに戻ってくるような気がします。
3年後にFAになった後に1年6ミリオンくらいでホークスと契約してそこでヨーロッパ経験を活かして結果を出せれば
そこで晴れて年俸10ミリオンクラスの契約を!って事になるんだと思います。
なので現状での感想は「目先の金に目が眩んだか?」って事です。
更にギリシャのチーム「オリンピアコス」はその状況を利用してNBAでの評価以上の金額に毎年オプトアウト出来るオプションっていう甘い罠にジョシュチルドレスをはめたって感じでしょうか?
そんな印象です。
でもあくまでこれはビジネス的な話であって
ギリシャリーグで揉まれる事によってジョシュがSGとしてのポジショニングやシュートセレクトなどのセンスを磨いて来る事だけは確かだと思います。ポストアップとかも身につけてきたらかなりイカした選手に変わる可能性もありですし。
更に4年後の五輪代表に経験を活かして招集されるような事もあったりして。。。
それにしてもこのオリンピアコスって言うチームは相当お金持ちなチームなのでしょうか?
ジョシュ以外にも数名のNBAチームからFAの選手と接触していたようですね。
今までと違ったのは出稼ぎに来ていた外国人が出戻りでヨーロッパのチームと契約するのではなくて
アメリカ育ちのアメリカ人がNBAチームからのオファーを蹴って他国リーグへ流出するって言ういままでと逆なパターン。
NBAに生き残れずに。という事ではなくあくまでオファーを蹴ってって言う所が違う訳。
このままバスケもサッカーのようにスター選手がいろんなリーグを渡り歩く様な時代がくるのでしょうか?
たぶん答えは「NO」です。なぜならルールが違いすぎるからです。
NBAとユーロリーグではサッカーとハンドボールくらいの違いがあると言っても過言ではないかと思います。
違いは小さな事が多いですが、それの積み重ねで重要視されるものの価値観が確実に異なっているからです。
だから前述に挙げたヤシケビシャスのように違いにアジャストできずに数年でNBAを去る選手が出てくるし逆も然りです。
もしかしたらジョシュチルドレスも全くプレータイムが貰えずに1年で帰って来る可能性もある訳ですしね。
NBAが現在の様な形に変わってしまった以上は、バスケットのサッカーの様な国際化はまず難しいでしょうね。
なんか話がずれ込んで来ちゃったんでこの辺で。
by madu19811101
| 2008-07-28 05:01
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