2007年 08月 03日
ディフェンス。 |
ディフェンスはオフェンスと違って計算できるから、だからこそディフェンスの方が重要なように語られがちです。
確かにその通りなのですが、現代NBAにおいてはディフェンスの方がオフェンスよりも遥かに奥が深く、「ハッスルすればいい」などと簡単に語るのが難しいように思います。
90年代までは1on1のディフェンスが不得意な選手がスターターであったり4Qの大事な時間帯にプレーする事は皆無であったように思います。
しかし、2000年代に入って状況は一変しました。理由はイリーガルディフェンスの解禁です。
これによってより失点を抑えるにはディフェンシブな選手を揃える事よりもチームディフェンスを成熟させる事が何よりも重要であり、近道であるとされるようになりました。
それは意味を返せば1on1ディフェンスが苦手でも成熟したチームディフェンスにフィット出来れば計算できるという状況を生んでいるのです。
そして時間が経って「バスケットはディフェンスから!」などと言う割にはディフェンスが苦手でもMVPに選ばれたりする時代が来ました。
それはSナッシュが2年連続MVPに。TパーカーがファイナルMVPを受賞した事実が何よりも物語っています。
二人ともお世辞にもディフェンスがいいという選手ではありません。
また、あれだけディフェンス面で期待されてサンズに入団したKトーマスがあまり貢献できずに放出されてしまったのも、サンズというチームが個々のディフェンス力に依存せずに成熟させたヘルプローテーションでディフェンスするチームなのであって、個々のディフェンス力よりも走れる事の方が優先させられるチームだからです。
いくら1on1ディフェンスに長けていても走れなければ話にならないのです。Jローズもしかりですね。Gヒルは大丈夫かな?
上に挙げた二人の場合、パーカーにはボーエンやダンカンが、ナッシュにはベルやマリオンって言う一流ディフェンダーが両ウィングからヘルプにやってくる訳ですね。
だから言ってしまえば二人のディフェンスの悪さは正直目立たないのです。
これが現代NBAにおけるディフェンス事情でしょう。
しかし、1on1ディフェンスがさっぱりでもokという訳でもないです。
昨季の西カンファレンスファイナルではナッシュがパーカーのスピードに翻弄されていたが故にサンズが敗退したという見方も十分出来ます。
僕は今のサンズにJキッドが入れ替わればすぐにでも優勝できると信じて疑いません。
サンズの穴はバックコートディフェンスにあってキッドがその穴を埋めて完成させられると思うからです。
それでニックスなんだけど
ディフェンスのいい職人選手は数名いるけどJジェフリーズが1番や2番までリカバーできるのか?って言う不安があるんですよね。Dディカウが残っている可能性も低いし。。。
もう引退しちゃったけどブルズにいたRハーパーとかRブラウンみたいなバックアップが欲しいんですけどね。
ネイトがクイックネスを活かしたタイトなディフェンスに目覚めてくれれば面白いんだけど。。。無理かな...? 無理だよね...(^^;)
by madu19811101
| 2007-08-03 13:02
| nBa