2007年 05月 31日
UTAvsSAS game5 |
(ゲームの感想です。ネタバレあり)
このシリーズの決着のついたこのgame5はまさにSASの圧勝。
別にSASが嫌いな訳じゃないんだけどPHXとのシリーズでの悪夢を見てからは、僕も何でかUTAに肩入れしていた一人でした。
結果は大方の予想通り。
ほとんどの人はこのシリーズの感想を
SASには適わない。レベルが違う。
などと言う事でしょう。
しかしそれではあまりにも可哀想というか。。。
実力から見ればもっと混戦になっても良かったくらいに僕は思っているんですよね。
だからこのシリーズをSASが勝って当然、などと一言でまとめてしまわずに、
「UTAの敗因」
という部分(スローンHCの采配)を見ていきたいと思います。
これからあげる僕が思った2つのUTAの敗因は特にgame5を見て思った事です。
その1
オフェンスの形式美にこだわり過ぎ。
僕は以前にもこのブログで「ブーザーとオクールの距離感が重要。」と書きました。
それはスローンHCもわかっている訳でインサイドのブーザーに対してアウトサイドでの要はオクールなのです。
しかし、game5では1Q序盤にオクールはシュートを3本連続で打ち(内2本は3P)3本とも連続で外し、そこからのSASオフェンスにはすべて決められて一気に二桁差に点差は広がった訳です。
このオクールに連続で打たせた状況は決してショットクロックぎりぎりで仕方なく打ったシュートではなくて、あくまでスローンHCの指示通りに打ったような感じ。
確かにオクールはアウトサイドシュートの要なのは確かなんですが、蓋を開けてみればオクールはシリーズ中ずっと絶不調でした。
ブーザーへのプレッシャーを軽減させるためにオクールの外は重要な存在だし、オクールが入り出せばSASディフェンスを翻弄させる事も出来るはずですが、これまでの4ゲームでそれは無理っぽいっていうのがわかっていたはずです。
だからもう割り切って、中と外のバランスを重視する「形式美」を意識したオフェンスから、ブーザーのローポストでの1on1とデロンの1on1っていう二つにしぼって、もっと「泥臭いオフェンス」を仕掛けた方が得策だったように思うのです。
なぜならTダンカンをUTAディフェンスには止められなかったように「ブーザーのローポスト1on1」もUTAにとってはSAS及びTダンカンにすら止められないアンストッパブルなファクターであったはずです。デロンの1on1も同様に。。。
スローンHCの美学がそれを許さなかったのでしょうか・・・?
その2
AKにこだわり過ぎ。
UTAとSASの両チーム、計30人のプレイヤーの中で唯一無二と思える特徴的な選手が一人います。
僕が思うにそれはUTAのMハープリングです。
どういう部分が特徴的かというとペリメーターの選手でありながらPF並に当たりに強くリバウンドが上手い。僕はこのシリーズの鍵を握っているのはこのハープリングだと思ってました。AKがあまり活躍できない感じだったので特にね。オクールが不調だった外のシュートもハープリングは補填できるしね。
今日のgame5でも1Qでいきなり20点差を付けられながらも2Q半ばくらいにMハープリングの連続オフェンスリバウンドで流れを取り戻せるかも!っていう空気が流れた一瞬があったんですが、
点差が18点差になった位でなぜかスローンHCはハープリングをベンチに下げてAKをコートに戻したんです。
なんで??????
AKに調子を取り戻してほしいっていうスローンHCの気持ちはわからないでもないですが、もう後がない状況の中でハープリングを下げるのはなぜか???
マークマンのボーエンのディフェンスをもろともせずに着実に連続でオフェンスリバウンドを奪っていたハープリングこそがあの流れを作っていた張本人なのにそのハープリングを下げる意味はちょっと理解できません。
そこまでAKにこだわる意味は何なんでしょうか?
AKがエース的存在ならまだわからないでもないけど、もうUTAはブーザーとデロンが引っ張ってる感じなのに。ただでさえシュートスランプのAKにそこまでこだわっても。。。
僕が思うに上記の2点が改善されていたらこのシリーズはもっと面白いものになっていたはずです。
まぁそれでもSASが勝っていただろうけどね。。。
あともっとJコリンズを多用してほしかったかな。。。ブーザー以外で唯一の肉体派ビッグマンだったんだからもうちょっと試してみても良かったかと思います。
おしまい
by madu19811101
| 2007-05-31 13:25
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