2007年 01月 28日
選手同士の相性 送り手と受け手 |
まず、基点になれる選手って言うのがいます。
基点になれる選手って言うのはボクが思うには何よりもパスが上手くてディフェンスを拡散できる選手。
基本はPGな訳で、そこから展開していくのがクラシックスタイルなためにそのPGと相性が合わなければ機能しない選手って言うのがよくいるのも事実です。ティムトーマスがNY時代に全く活躍できなくてサンズに行ってから水を得た魚のように活躍してたのはまさにそれを表していますよね。
ただそれが全てでしょうか?
僕が思うに基点になる選手との相性に活躍度が比例してしまう選手は単純に自らが基点になることは出来ない選手という事になります。
自らオフェンスチャンスをクリエイトできず、万が一囲まれてしまった場合もそこからパスアウトして見方のチャンスをクリエイトする事もできずに常にパスの「受け手」になってしまっている選手。
Tトーマスもそうだし、ニックスの選手ならEカリーとか。引退してしまったAヒューストンとかも典型的なそういうタイプでしょう。
以前某紙でAヒューストンとRアレンのシューター比較みたいな企画があって典型的な二人の違いは基点になれるか?なれないか?っていう点でRアレンが大きくリードしていました。
自らオフェンスチャンスをクリエイトできるドリブルスキルとそこから見方のシュートチャンスもクリエイトできるパススキルを兼ね備えているRアレンの方が評価が高く、持ち合わせていないAヒューストンとの差を書かれていた記事だったかのように記憶しています。
かと言って基点になれないからといってダメな選手と言うわけでもありません。
その典型的な例がRミラーでしょう。
Rミラーも基点となっていたわけではなくただのフィニッシャーでしかありませんでしたが常にミラーを生かすフォーメーションが敷かれていたしMジャクソンとのコンビネーションは抜群だったし、それに確実に応える活躍度があの名声を作り上げていたと思います。
AヒューストンもCウォードやCチャイルズというPGだったからこそだと思うし、もしSマーブリーと一緒にプレーしたとしても全然活躍できなかったと思います。
じゃあ逆にどんなPGとも上手くやれる選手って言うのがいるのでしょうか?
それは単にパスの受け手と送り手の両方を出来る選手、要はオールラウンダーっていう事になります。
最近Pガソルがチームの柱である事を疑問視されてトレードされるって言う噂が出てますが、Pガソルも典型的は「受け手」の選手だと思うんですよね。
両方出来る選手が2人以上いるチームがやっぱり強いと思います。MJ&ピペンのコンビはまさにそれだと思うし、コビー&オドムの関係もそうだと思います。
回りを生かす事も出来るスコアラーって言うのがやっぱり相性とか関係なく活躍できる選手なのではないかと思うのです。
典型的な例がSマリオンだと思います。
マリオンはサンズ一筋でキャリアの間にJキッド、Sマーブリー、Sナッシュと異なる3タイプのPGを経験してきていますが個人成績は全く変わらず活躍してしていますよね。
マリオンはアシスト数が多い選手ではありませんがパスは上手い選手だしPGの特徴に合わせて自分のプレースタイルを変えて順応できる選手なのです。
そういう選手がやはり本当の意味でのいい選手なのかと思います。
他にはKGやTダンカン、コビーやTマックとかレブロンもそうだと思います。
最後にDENの話になりますがCアンソニーなんかは危ないです。
アンソニーはどちらかといえば「受け手」の選手で中々「送り手」と言うイメージはありません。
正直な所アイバーソンが来てAミラーを失った以上、ミラーの後釜で来たSブレイクの活躍度がそのままアンソニーの成績に繋がってくると思います。
アンソニーとブレイクの相性はいいと思いますがブレイクとAIのバックコートコンビにはまだディフェンスでデメリットが多く、もしディフェンスで計算できないって事でブレイクのプレータイムが減ってしまう様ならアンソニーの立場も危うくなりボールの「受け手」も「送り手」も両方出来るアイバーソンのチームとなってしまうでしょう。
またここでAIと共存しながらもオフェンスを潤滑にさせるためにアンソニーのパススキルが問われてくるのかと思います。
AIとアンソニーの間を取り持つという形でDENにやってきたブレイクですが、間を取り持たなくてはいけないのはアンソニーがまだ一流の送り手ではないからでしょう。
もしAIとアンソニーが両方とも優秀な送り手&受け手だとしたらブレイクの存在は別に必要ないと思います。
MJ&ピペンの間には送り手専門のPGはいなかったしコビ-&シャックもそう。
DALにも送り手専門のPGはいませんが、たくさんのスコアラーが機能しているのはノビツキーもスタックもJテリーもJハワードも優秀な送り手&受け手だからだし、去年までの話ですが優秀な「受け手」であったKヴァンホーンがその中で浮いてしまっていたのも彼が優秀な「送り手」ではなかったからでしょう。
現在の状況では
AI→アンソニーのスコア
って言うボールの流れはあるけど
アンソニ→AIのスコア
って言う流れはあまりなくて間にブレイクを挟まないといけない状態です。
DENは現在徹底的なラン&ガンを敷いていてオフェンスチャンスも多いためにアンソニーのアシスト数も4,0といい数字ですが、AIが来たお陰でフリーになるチャンスや周りの選手をフリーにさせられるチャンスは多くなっている訳だからアンソニーのこの数字が上がっていかない限りはチームの未来はないでしょう。。。
おしまい。
by madu19811101
| 2007-01-28 03:20
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