2007年 01月 05日
JデュマースとIトーマスの違い。 |
両者は真逆なイメージを持つ人物ですが、多くの共通点があります。
1番分かりやすいところで言えば元チームメイトでありピストンズを2連覇へ導き、ファイナルMVPは両者で分け合っていて、現在は両者ともNBAの球団GMであり両者ともLブラウンをクビにしている。。。
逆に違う所といえば性格そのものであり、アイザイアはメディアに対しても言葉巧みであり一方デュマースは口数は少ないものの紳士的な振る舞いを見せ、人望も厚い。
Gヒル曰く、怪我をしてからの数年間1番頼りにしているのは家族以外ではJデュマースらしく、今でも1日に2~3回は電話で話しているらしい。
僕の個人的な勝手なイメージですがJデュマースという人物は一見我慢強く他人と共存していく事に長けている温厚なイメージですが実際はかなり自分にも他人にも厳しく自分の主義主張はしっかり通すMJタイプのような人なのかな?と思うのです。
JデュマースがピストンズのGMに就任してまず始めにビックリさせられたのがスタックとリップのトレードです。
デュマースが引退するまでチームメイトで2ndスコアラーでもあり、ヒルの移籍後は1人でオフェンスを引っ張ってきたスタックを簡単にって感じで。。。
もちろんボールを持ちすぎな点やディフェンスが雑、シュートセレクションが悪いなど、スタックにも色々問題はありましたが爆発力では類を見ないものがあり決してチームの成績も悪くありませんでした。
それから相手が誰だったかは忘れましたがCレイトナーも簡単に手放していたような気がします。ジェロームウィリアムスもそんな感じで。。。
だが。。。やはりデュマースもアイザイア同様に選手を見る目が冴えているのでしょう。
Tプリンスのピックに始まりスコアリングはバックコートに重点を置き、1on1スコアラーのスタックからスポットアップシューターのリップに変えてチーム全体がオフェンスに参加できる状況を作り出したのです。
あと僕が思うにデュマースがビラップスを獲得させようと思わせたのはビラップスのミネソタでのプレーがあったからでしょう。個人的に評価は高かったのでしょうが。。。
なぜならGヒルをオーランドにトレードする歳に結局Cアトキンスとbigbenとのセットでのトレードでしたが、その際に当時同じオーランドから売りに出されていたCビラップスを獲得できるチャンスも充分にあったからです。
優勝した当時は散々ピストンズのハート&ソウルはbigbenだ!みたいな書かれ方ではありましたが今でも僕はこのチームの要であり、率いているのはビラップスだと思うし、のちにデュマースもそう語っています。
だが実際は怪我で選手生命も危ぶまれていた当時のビラップスに対してはデュマースも冒険しなかったのでしょう。
ここにもアイザイアとデュマースとの違いがあると思います。
絶対にギャンブルしない!!これがデュマースなのでしょう。
その後にミネソタで活躍したビラップスをリップ&スタックのトレードと同じタイミングで結局獲得し、ビラップス&リップというバックコートで勝負し、最終的にはRウォレスも手なずけて優勝!!すばらしい筋書きです。
来年ビラップスはFAですが100%引き止めるでしょうね。ベンがいなくなっても何とかイースタン首位を守り続けてはいますがビラップスを失った日にはピストンズ王国は崩壊するでしょう。
また06年オフにベンが、07年オフにビラップスがFAという状況の中でデュマースが二者択一を迫られた挙句、ベンではなくビラップスを優先したという考え方も出来ます。
ただ一つ失敗した事があると言えば03年ドラフトの2位指名権を有効に使えなかったことでしょう。Cアンソニーを指名できる順位でしたが、指名しておいてそのままトレードするって言う手段も出来たはずです。まぁ後の祭りですが。。。
本題に戻りますが両者の共通点で1番気になるのが両者ともLブラウンを解雇しているという点です。
アイザイアはLブラウンを解雇したことに対してかなり批判の的にされていますが、デュマースがLBを解雇した際にこんな事があったでしょうか?
確かにアイザイアは1年で解雇した訳ですが、デュマースも2年とさほど変わりはありません。
それにチームを低迷させた(元々低迷してましたが。。。)ニックスでのLBに対して、ピストンズでは2年連続でファイナルまで導き優勝も一度している。
ニックスのロスターとLBの相性は悪かった為僕としてはLBが就任した事自体が???という感じでしたが、ピストンズのロスターはLBと相性抜群だったはずです。
事実だけ見れば酷い事してるのは優勝させたヘッドコーチをいとも簡単にクビにした方でしょう。
確かに05年のプレーオフ期間に(大事な時期に)キャブスのGMを狙って交渉を進めているといった事実も発覚して、実際の所デュマースの逆鱗に触れたのが原因なのでしょうが、それはニックス時にLBのメディアを介しての選手批判などでオーナーの逆鱗に触れた事とも類似しています。
別にアイザイアを援護するつもりは毛頭ありませんがこうした同じ事実に対してここまで評価が分かれると言うのもやはりアイザイアとデュマースとの
「イメージ」
の差なんでしょう。。。
LBを解雇して散々批判されているアイザイアにも唯一の理解者がいるとしたらそれはJデュマースなのかもしれません。
by madu19811101
| 2007-01-05 03:49
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